沼津市下香貫にある牛臥山(うしぶせやま)は、伊豆半島ジオパークのジオサイトの一つにあげられます。
伊豆半島はもともと本州とは繋がっていなくて、日本のはるか南の海からやってきた島でした。
その「伊豆半島の元」が南の海の海底火山だった頃の、200万年前の名残がこの牛臥山を形成しているのです。
そんなジオスポットを堪能できる牛臥山の溶岩ドームと、風光明媚な奥駿河湾が一望できる牛臥山公園を紹介していきます。
牛臥山の由来
牛臥山はもともと、山宮山(やまみややま)と言われていましたが、牛が臥せているように見えるため牛臥山と呼ばれるようになりました。
この名前は150年前の安政末頃につけられてそうです。
今回のスポットのルート
今回紹介する牛臥山の西側は、牛臥山公園から直接行くことは出来ないので、上記のマップルートを参考にして下さい。
牛臥山の西側 乳母の懐(おばんのふところ)
この地層は、200万年以上まえに出来た流紋岩の溶岩ドームです。
200万年前に海底から隆起してから、海風に晒されてきた岩肌に風格と迫力を感じますね。
海底の地層が隆起して陸上に上がってきた後、波の浸食によってできた海食洞。
人が通れるくらいの大きさになっています。
この岩肌の手前、縞々に見えるのが「流理構造」という、溶岩が流れて出来た模様です。
この岩肌にポツポツと空いている穴。これは「タフォニ」と呼ばれるもので、岩盤についた海水が蒸発するときの「塩類風化」で潮の浸食が進んで空いた穴です。
海岸から見る西側の全体。
また、海岸からは我入道の松林と、びゅうお、そして富士山が見渡せます。
牛臥山公園
こちらが牛臥山の東側に位置する牛臥山公園です。
先ほどのゴツゴツと険しい岩石風景と打って変わって、奥駿河湾と伊豆の山々が望める風光明媚は景色が広がっています。
公園内を進んでいくと、右手には牛臥山、左手には奥駿河湾を眺めながら散策できます。
展望デッキからぐるりと淡島、内浦、西浦、大瀬崎まで一望できちゃいます。
もちろん沼津の市の花「はまゆう」も咲いています。
海辺をバックに眺めるのも、また良いですね。
沼津駅から車で約15分なので気軽に行けちゃいますね。
公園には無料の駐車場がありますが、閉園時間になると閉まってしまいます。
開園時間は下記のホームページを参考にしてください。
牛臥山公園
静岡県沼津市の公式ウェブサイトです。市民のみなさま向けや事業者のみなさま向けの情報、市政情報、観光情報などを提供しています。