富士山の構成資産として世界遺産に登録されている、富士五湖
河口湖、山中湖、精進湖、西湖、そして本栖湖とそれぞれ個性豊かな5つの湖を楽しめます。温泉、テーマパーク、釣りや水上スポーツを楽しんだり、富士山の麓の大自然を味わうことも出来るので、あらゆるレジャーシーンに対応できるのいいですね。
富士五湖を有する山梨県。この山梨県と我が静岡県は、「バイ・ふじのくに」という同盟(?)を組んでいます。武漢ウィルスの影響で経済が停滞するなか、お互いの県の特産品を購入し合い、生産者を支援しようという取り組みです。
これからの経済対策として、観光業の復興は必須だと筆者も考えているので山梨県の観光情報を紹介していき、この「ふじのくに」エリアを盛り上げていきたと考えています。
あと、筆者は「ゆるキャン△」が大好きなので、そういった意味でも山梨を推していきたいのです。
富士山の大噴火
現在、富士山の北のふもとに位置する富士五湖なんですが、ふもとに位置するだけに古代から富士山の火山に多大に影響を受けてきました。
9000年前、古富士火山の溶岩にせき止められ、「宇津湖」と「せの海」という2つの湖が生まれました。
その後の、新富士火山の噴火の溶岩流が川をせき止め河口湖ができます。
平安時代の大噴火、延暦の大噴火(800年)の時に宇津湖へ溶岩が流れこみ、山中湖と古忍野八海に分かれました。古忍野八海は水が枯れ、わき水の出口が池として残り現在の忍野八海になりました。また、この同じ延暦の大噴火の溶岩流でせの海が2つに分かれ、そのうちのの一つが現在の本栖湖となりました。
さらに平安時代、2度目の大噴火がおきます。864年、貞観の大噴火です。この大噴火が富士山噴火の記録の残るなかで最大の噴火といわれています。大量の溶岩が流れだし、森林を焼き払い、家や畑を次々と飲み込み甚大な被害をもたらしました。そして、この貞観の大噴火の溶岩流によって、せの海は西湖と精進湖に分かれ現在の富士五湖が完成したのです。
このように本栖湖、西湖、そして精進湖はもともと同じ一つの湖であるせの海から3つに分かれたため、この3つの湖は全て湖面標高が同じ900メートルとなっています。
このように、長年の時間をかけ富士山の噴火の影響により現在の富士五湖がつくられました。
大昔の大自然の大きな力に思いを馳せながら、富士の麓の湖畔を巡ってはいかかでしょうか?