目次
江戸時代初期、左甚五郎とワラ人形によって建立された赤野観音堂
赤野(あけの)観音堂は、沼津市柳沢に位置し標高150mほどで愛鷹山の中腹に所在しています。
建てられた時期は、江戸時代初期の延宝7年(1679年)頃とほぼ解明されてるようですが、
史料が少なく断定するのも大変みたいですね。
この赤野観音堂は、江戸時代初期に活躍していた建築彫刻の名人、飛騨(岐阜県北部)の左甚五郎(ひだりじんごろう)によって建立されました。
この甚五郎さんの代表作といえば、栃木の日光東照宮の眠り猫(回廊にある木彫像)とされていて、
まさに、その眠り猫の奉納した帰り道にこの地に訪れて、赤野観音堂を造営されたと寺伝として伝わっています。
そして、これまたすごい伝説があり、
この甚五郎さん、ワラ人形の霊神に助けてもらって、三日三晩で完成させてしまったとうい話が伝承されています。
また、この赤野観音堂は代々広大寺に管理され御本尊も広大寺に安置されています。
沼津市唯一の茅葺屋根の御堂
茅葺屋根の木造寄棟造の平屋建で江戸期の建築様式をそのまま残す
沼津市内でも数少ない建造物となっています。
建物の回りは木々に囲まれ静かな佇まいとなっており、
この地は「新沼津八景」にも選出されています。
また「駿河一国三十三所観音霊場」巡礼の札所のひとつである赤野観音堂は、江戸初期から庶民信仰や遊び場として地元の人達に親しまれてきました。
樹齢600年の大老樹!カヤの木!
御堂を背に向けると、大きなカヤの木があります。
このカヤの木は樹齢600年、目通り3,9メートルの大木で
沼津市指定天然記念物となっています。
このワッサーと垂れ下がる枝!地面まで着きそうに垂れ下がる枝!
老樹の迫力を感じさせますね。
石仏達がずっと見守ってくれています。
敷地内には歴史を感じさせる石碑や燈篭が残っています。
御堂の裏側にはズラリと石仏がならんでいます。
ニッコリ優しく微笑んでくれます。
赤野観音堂は江戸期からこうやって石仏に見守られてきたんですね。
愛鷹山の自然に囲まれ、景色も絶景!
本当に回りは木々に囲まれています。
すぐ近くには茶畑が広がる長閑な景色。麓のほうには駿河湾が臨めて絶景なり。
つづいて八畳石に向かいます!
ありがとう!赤野観音!
荘厳でいてまた長閑な雰囲気に浸れました!
さて、次回は赤野観音の近くにある八畳石公園をご紹介しますよ!
でわ~