さて、今回の「BAR」について話していくよ!
「BAR」の語源
まず「BAR」の語源の意味を先に説明しよう!
「BAR」とは日本語でいうと「横木」、「棒」という意味なんだ!
まあ、ざっくり「横に長く伸びた物体」と捉えてもらえればいいかな。
じゃあ、なんで「横木」、「棒」という意味でお酒を飲む場所の「BAR」という言葉になったのか不思議だよね?
その歴史的背景を説明していくよ!
「BAR」の原形、「ALE HOSE」
古代ローマが勢力範囲を広めようと躍起になっていた時代、軍の前線を広げるためたくさんの人々が動いていたんだ。前線への補給のために野営地が展開され人々が駐留するようになってくる。多くの人が留まるんだから宿泊するための施設が必要だよね。その中で、ホテルの前身のイン(INN)と呼ばれる施設が確立していったんだ。
インの周りに人々が多く集まってくると次第に集落が成形されてくる。そうやって人が集ったらみんなでワイワイ飲みたくなるのが人情だよね。そこでインの中の飲食部門つまり飲み食いを専門とする店が独立し、それがタバーン(TAVARN、居酒屋という意味)と呼ばれたんだ。
そしてタバーンの中でも、さらに 飲 だけに特化した形態を持つ店が登場した。それをエールハウス(ALE HOUSE)と呼び、このエールハウスが「BAR」の原形ともいえるんだ。
「BAR(横木)」で酔っ払いを食い止めろ!
「BAR」とういう言葉はアメリカが発祥地となっているよ。
西部開拓時代のアメリカにおいても、古代ローマ軍のときと同じように人々の移動に伴いタバーンができていったんだ。その中で、タバーンよりも簡易的にした居酒屋が生まれ、ビールやウィスキーを樽から計り売りする店があらわれた。そのような店はサルーン(SALOON)と呼ばれた。そのサルーンの客のなかには、酔っ払った荒くれ者が商品の樽に近づき勝手に酒を飲むものがあらわれたんだ。困った店主は、酔っ払いを樽に近づけないようにするために、樽の前と客席を区切るために横木を置いて対策をしたんだ。
やがて、横木が横板に変化していきカウンターとして対面販売の業態を持つ酒場が「BAR」と呼ばれるようになったんだ。